国立環境研究所、直噴ガソリン乗用車からの微粒子排出状況の研究結果を発表

2013年12月16日

 国立環境研究所は、最近の直噴ガソリン乗用車からの微粒子排出状況の研究結果を発表した。研究結果の概要をみると、最近の直噴ガソリン自動車から、比較的高濃度の微粒子が排出されることを確認したとしている。

 欧州メーカーと国内メーカーの直噴ガソリン乗用車各1台について調査した結果、粒子重量は少ないものの、粒子個数の排出量は従来のガソリン車(ポート噴射ガソリン車)の10倍以上であった。また、粒子の化学組成を調べたところ、重量の大半はスス(元素状炭素)であることが明らかになった。

 直噴ガソリン車は燃費が良いため、ここ数年間で急速に普及しつつあるが、微粒子の排出状況についての情報が不足しており、詳細な排出実態調査や環境影響評価、追加的な排気対策の必要性など、環境影響の未然防止の観点から、様々な研究や対策が早急に求められるとしている。

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